R を用いた t 検定
2組の平均値の差の検定です.
手順
正規性の検定(KS)を行う.正規性が認められるなら2へ.そうでなければ5へ.
等分散性の検定(F)を行う.母分散が等しいなら3へ.そうでなければ4へ.
t検定を行う.
Welch検定を行う.
Wilcoxonの順位和検定を行う.
それぞれの詳細.
1.正規性の検定(KS)
Kolmogorov-Smirnov test(KS)を用いてます.
Rを用いたKS検定.DATAが1つの組で,それぞれの組について正規性を確認します.
ks.test(DATA, "pnorm", mean(DATA), sd(DATA))
p > 0.05 => 正規分布に従うといえる.
2.等分散性の検定(F)
F検定を用います
2組のDATAを引数に取り,2組の分散が等しいとみなせるかを確認します.
var.test(DATA1, DATA2)
p < 0.05 => 等分散でない.
p >= 0.05 => 等分散であるとみなせる.
3.t検定
正規分布とみなせて,かつ,等分散とみなせるとき.
2組の母平均の差を検定します.(オプション var.equal = T)
t.test(DATA1, DATA2, var.equal=T)
p < 0.05 =>平均値に優意な差があるといえる.
4.Welch検定
正規分布とみなせて,かつ,分散がことなるとき.
2組の母平均の差を検定します.(オプション var.equal = F)
t.test(DATA1, DATA2, var.equal=F)
p < 0.05 =>平均値に優意な差があるといえる.
5.Wilcoxon検定
正規性がないとき.
2組の母平均の差を検定します.
wilcox.test(DATA1, DATA2)
p < 0.05 =>平均値に優意な差があるといえる.
おわりに
それぞれの検定において,p < 0.01 であれば,
有意水準1%において有意であると言えます.