【書評】小さなチーム、大きな仕事-37シグナルズ成功の法則
37signals のCEOジェイソン・フリードと、同所属のRails作者デビッド・ハイネマイヤー・ハンソンが著した、「小さなチーム、大きな仕事」を読みました.新書くらいのサイズで250ページ程なので,手軽に読めます。
Basecampが有名な会社です。社名の由来が気になって調べたところ、
SETI@Home(注2)のプロジェクトで見つかった未確認の信号のソースが37個あって,そこからとったものです。
とのこと。(参考|Gihyo.jpのInterview)
さて、本書の内容ですが、スタートアップや小さい企業で大きな仕事をしたい人のマインドについて述べられています。そのマインドは共感できる所が多く良いのですが、実際にどう実行してるのか?など実践的な話がないので、そこが残念です。本書のp41まず作り始めようにもあるように(下記引用)、
アイデアと実際に作り上げることとは何の関係もない。なにをしたかが重要なのであって、考えたり、言ったりすることが重要なのではない。
このマインドを、実行するための具体策に落とし込むのは骨がおれるでしょう。
特に共感できたところを、下記にメモしておきます。
「失敗から学ぶこと」は過大評価されている
ハーヴァード・ビジネススクールの調査によると、一度成功した起業家が次に成功する確率は34%なのに対し、最初に失敗した起業家が成功する確率は、はじめて起業する人と同じでたったの23%しかない。
「起業家(アントレプレナー)」はもうたくさんだ
「起業家」という言葉はひっこめよう。時代遅れのお荷物だ。
ヒーローになるな
あるタスクが二時間でできると考えたとしよう。しかしそれに四時間を費やしても、まだ四分の一しか終わっていない。するとあなたはヒーローモードに入る。あなたはそれをやりとげると決断したのだ。しかし、それだけの価値があるのだろうか?この十六時間で他にたくさんのことができたはずだ。やめることが最善の方法となりうることを覚えておこう。
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