巨人の肩の上に登る

先人の積み重ねた発見に基づいて、なにかを発見しようとすることを指す。

不格好経営

先日抽選で,DeNA創業者の南場智子さんの「不格好経営」が当たりました.
テスト期間が終了してから読もうと思っていたのですが,非常に読み易く結局テスト期間中に読んでしまいました.

基本としてはDeNAの創業から現在までの物語で,
若干,南場さんの生い立ちや経歴があるという感じの書籍でした.

技術者が創業者でない本全般に言えることですが,
個人的には,技術関連の話がもっとあれば嬉しかったです.


特に印象に残っているのは,類似サービスがある市場のプロモーションについて,次の記述で,

p79
ビッターズを宣伝する広告の出向もアクセルを踏んだ.オークションに関心のないユーザに告知しても無駄金になる.ターゲットユーザの目だけに直接触れる場所に広告を出したい.そんな都合の良い場所など....?.あるのだ.
我々はヤフオクへの出向を模索した.

僕自身も,以前に開発中のサービスのプロモーションを議論しているときに,冗談半分で既存の最大手のサービス(人気が下火になっていた)の広告スペースに宣伝を出す案を出したことがあります.

一見,論理的に正しいが馬鹿げたアイデアだと,普通は選択肢から除外すると思うのですが,そういう戦略を実際にやってしまうところが凄く面白く思います.
同時に,一見馬鹿げたアイデアこそ,最大のチャンスになりうるんだと再認識させられました.


もう一点凄く参考になったのが,

上手く行かなかったときにこそ,その人の人間性がでる

という話で,どの辺に書いてあったのか忘れてしまったので,上記は正確な文章ではないです.
要は,失敗したときや,思いどうりにならないときこそ,振る舞いや言動に十分注意すべきだと言うことです.